日本認定看護管理者会役員のつぶやき

常務理事 野村仁美

昭和から令和へ~音声入力+生成AIシステム導入奮闘記~

当院は築●年で老朽化が進んでおり、患者満足度調査では必ずと言ってよいほど施設・設備に対するご指摘をいただきます。使用している物品等も昭和感があり、“よくぞここまで‥”と感心するものがたくさんあります。

そんな中、昨年の9月にステキな出会いがありました。音声入力+生成AIシステムです。トライアルを行い、「ぜひ導入してほしい。最先端の技術を利用して人間にしかできないケア等に時間を使えるようにしたい」というスタッフの声に心動かされ、一念発起しました。

さあ、昭和から令和への挑戦です。国家レベルに高いセキュリティの壁、資金繰り等、越えなければならない障壁は盛りだくさん。ここは看護職のみならず、多職種で構成されるプロジェクトチームの頑張りのもと、交渉に次ぐ交渉の結果、今年の8月、本システム導入に至りました。

もともと想定されていた記録時間の削減はもとより、若年スタッフはAIが提案するアセスメントを参考にしたり、熟年スタッフはAIのアセスメントにライバル心を燃やしたり、それぞれうまく付き合っています。削減された記録時間はカンファレンス等に分配されており、これが今後の医療・看護の質向上につながることを期待してやみません。本システムが携える機能は多岐にわたり、これから他職種にも展開していく予定です。ワクワクがとまりません‼

2025年10月15日